シャネルとダヌンツィオ

シャネルとダヌンツィオ-二人のガブリエレ

パリ、シャネル本店の階上に保存されているというココ・シャネルの部屋。紹介されている写真を見てすぐに作家ダヌンツィオの部屋を思い出す。北イタリアのガルドーネにある、ダヌンツィオが58歳から過ごした屋敷ヴィットリアーレは、彼の精神を表現すべく念入りに飾られた。Il Vittoriale

デカダンな快楽主義者といわれる彼の部屋は、おどろおどろしい雰囲気で満たされている。暗い色調をベースにして、ギリシャ・ローマ時代のトルソや東洋趣味の複製美術品の数々。漂うムードはモチーフこそ違え、ココ・シャネルが愛用した書斎の置物や屏風などと通じていて、あの時代のエレガンスを発している。

蛇との契約―ロマン主義の感性と美意識に述べられているとうり、「・・時代の特徴は、(その時)何を再評価したかに負うている。・・」

二人のダンディ。彼女(ココ・シャネル)をダンディと呼ぶ訳は、派手な装飾や肌の露出を嫌い、スタイルの探求に情熱を注いだ仕事ぶりと、パンツスーツ姿の愛煙家・・というイメージからくる。
彼らは、あたかも仲の良い兄妹のように、それぞれの部屋を似通ったオーナメントで飾っていたようだ。

美意識を共有し、激動の時代を生きた二人のガブリエレ
独自の世界を築きあげた時代の寵児。

ダンディの権化、ブランメルGeorge Bryan Brummellは彼らのおよそ1世紀前にイギリスに登場している。





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