服の影響力ブルネロ・クチネリの商品寄贈プロジェクト
幼少期の服の記憶はそう多くはありません。叔母に連れられて大阪のある百貨店に行きました。買ってもらったのは濃紺色のポロシャツ。叔母の選択は的確だったに違いありません。まだ四つか五つなのに、目にした瞬間「自分にぴったりじゃないか!」と感じたように記憶しています。「ブルネロ クチネリ」がコロナ禍の販売不振により売れ残った自社製品を寄贈するプロジェクトを発表した。寄贈を受けた人々は職人技とデザインセンスを無意識裏に学び、優れたファッションと劣悪なファッションを取捨選択することができる目利きとなるに違いない。