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メンズファッションの理想形はひとつのスタイルに集約される

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メンズファッションの理想とトレンド

服の好みは人それぞれ。好きな色も好みのスタイルもひとそれぞれ違うはず。しかし、人気インスタグラマーがアップする写真のスタイルは、どれもひとつのスタイルを追求しているように見える。ドレスアップした男の服装にはひとつの理想形があるようだ。

上昇意欲の理想化が存在する(ゲオルク・ジンメル)

ドイツ出身の哲学者、社会学者ゲオルク・ジンメル(Georg Simmel、1858年3月1日 – 1918年9月28日)がこう書いている。
「ほとんどどの社会にも一つの中心的な、あるいは一般的な階層体系が存在すると思われる。大方の階層社会には、高い階層の理想化、ならびに低い階層の人々の側より高い階層への上昇意欲の理想化が存在する。
・・(省略)・・ただたんに威信の高い地位への希求ばかりではなく、社会の共通的価値の型なる中心に近い場所への希求も含まれていることを理解しなくてはならない。」

「一般に我々の認めるところでは、上昇移動には適切なパフォーマンスの呈示が含まれ、上昇移動しようとする努力ならびに下降しないようにする努力は、外面の維持のために払われる種々の犠牲という形で表現されている。・・(省略)・・
ひとたび適切な記号、装備が得られ、それを操作することに習熟すると、この装備は人の日常のパフォーマンスを社会的に好ましいスタイルで飾り、目立たせるのに用いられるのである。

メンズファッションの理想形

たとえば海運王オナシス存命たとしよう。あのカジノ、モンテカルロを買った男として知られた実業家であり、マリア・カラスやジャックリーヌ・ケネディなど女性関係も華やかな人物。
モナコのレーニエ国王と知己になり、1953年から1960年代までモンテカルロSBMの株主となっていた。

アリストテレス・ソクラテス・オナシスAristotle Socrates Onassis、1906年1月15日 – 1975年3月15日

まだオナシスが生きていたとしよう。イタリアのウェスティン・エクセルシオールのレストランで偶然出くわし、東洋からの旅行者を見てなぜか気に入られ、食事を共にする。
男同士ならではということで、女性絡みの昔話を根掘り葉掘り聞いてみる。意外にも微笑みながら何でも応えてくれる。
興が乗ってきてお遊びで賭けをする。
賭けの報酬は頭からつま先まで国を問わず好きな店で身に着ける物を揃えること。渡航費用などの必要経費まで出すという至れり尽くせり。

首尾よく勝ってしまう・・子供じみた空想はとても楽しい。

サヴィル・ロウSavile Row周辺スーツのオーダー

さて、まず最初に揃えたいのはスーツだ。向かうは大英帝国、ロンドンのサヴィル・ロウ(Savile Row)周辺。
1906年創業のアンダーソン&シェパードで誂える。ゲーリー・クーパー、ローレンスオリヴィエ、マノロ ブラニク、チャールズ皇太子が顧客。

ジョージ・ブライアン・ブランメルをはじめウィンストン・チャーチル、ネクタイのノットの名称にもなったウィンザー公(エドワード8世)、女王の夫エディンバラ公フィリップの従甥で美しいドレスアップが評判のマイケル・オブ・ケントなどがスーツを仕立てるのもこのエリアのテーラー(tailor)。

人間のカラダは完全には左右対称ではない。左右の腕の長さが同じでない場合が多いことからもわかる。きちんとしたスーツスタイルを望むなら採寸して製作するオーダースーツがベストだ。
筋肉がボリュームアップしてきたり、脂肪がついても窮屈にならないよう要所要所に程よく余裕を持たせて作ってもらうこともできるからありがたい。

ラペルはほどよいハイゴージ。高すぎたり低すぎたりしないこと。ラペルの幅も同じく中庸であることで飽きが来ずに長く愛用できる要因となる。

範を仰ぐのは永遠のクラシックスタイルのスーツ。

ジョン ロブ John Lobbで靴をオーダー

イギリスでは1866年創業のジョン ロブ John Lobbで革靴もオーダーする。フランスではJohn Lobb SASが既製靴を製造しているが、美しい木型で評判のイギリスJohn Lobb BESPOKEでオーダー。
美しい靴のフォルムはここに既に存在する。

ドレスシャツ・ネクタイはシャルベ CHARVET

次はシャツ。エレガントなレギュラーカラーならフランスのオーダーシャツ店シャルベ CHARVETに移動したい。1838年創業で、顧客にはシャルル・ド・ゴール元大統領、ウィンストン・チャーチル元首相、ジョン・F・ケネディが名を連ねる。シルエット、襟(カラー)の佇まいは洗練の極み。

上品なデザインのネクタイもこのブランド。

メンズリング・アクセサリーならイタリア

スーツ着用のときにクロムハーツのリングはふさわしくない。ロックテイストなデザインリングはそれなりのカジュアルファッションでないと調和しない。
カチッとしたスタイルにはゴールド、シルバーの印台リングがマッチする。

カフスリンクスもシンプルなプレート型でいい。遊びモードならば鮮やかな差し色としてブレスレットやポケットチーフを活躍させたい。

望むものは何でもと言われても・・

自分が欲しいと思うものなら何でもと言われても、全面にメレダイヤがセッティングされたプラチナ製の腕時計を欲しいとは思わない。色もスタイルも趣向を凝らしたニューモデルの革靴も、オーバーサイズのコートにも関心がない。

品の良さを何よりも優先したい。上質な素材で心地よいデザイン。着用して快適であるという条件をクリアしていること。

結局のところ、伝統的なテーラリングのスタイルを踏襲すること。
ジェントルマン・スタイル。
趣味がいいと言われるのはこのことだし、間違いがないし飽きることもないということなのだ。
理想のスタイルは物持ちのいい紳士の努力を裏切らない。
目まぐるしく変化する流行に左右されない。シャツの襟も同じく、タイニーカラーは気まぐれな遊びのようなもの。
パンツの幅も極端に細いのも妙な印象しかない。カジュアルファッションは別として・・

空想のオナシス翁はそろそろ就寝の時間だ。「案外安い出費だった。」と言い残して、美人の介護人と滞在するスイートルームに戻っていった。

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