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郷愁のサンダーバードTHUNDERBIRDS

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THUNDERBIRDS

5,4,3,2,1-THUNDERBIRDS ARE GO!

小学生の頃テレビで知って、自分の中ではかなりのブームになっていた。
あの頃は町中にプラモデル販売店がいくつかあって、同じモデルを何度も買っては作った記憶がある。

しかし妙なことに捨てた記憶がまったくない。壊れた本体や外箱をゴミ箱に入れたに違いないはずなのにその記憶がない。

不思議に思うが本来記憶とはそうものなのかもしれない。
50年以上前のことなのであきらかにこの場合の記憶は長期記憶。記憶は脳の海馬と呼ばれる領域に蓄積される。人間の記憶は日々の出来事や思考によって解釈し直され、残っていく。過去の事実は変わりようがないはずだけれども、本人の解釈によって出来事や過去の事実の意味はどんどん変わっていくものというのは理解できる。

期待、歓び、達成感、幸福感という快感は強く脳裏に刻まれていく。失敗、諦め、放棄、喪失の記憶は記憶していてもあまり役には立たないので脳も重要視していないに違いない。長期記憶としての価値がないので長くは覚えていない。

屈託のない子供時代のことなので何度も親にねだる罪悪感も壊してしまった事実も覚えていないということです。

嬉々として箱を空けては作り出す。最初は図面を見ながら組み立てていくけれど、繰り返し作っているともう覚えてしまって、取り出す部品に愛着を感じながら進めていくだけ、という感じ。
水に浸したシールを注意深く貼って完成。

安価なプラモデルだから完成品は外箱のリアルな遠近法によるイラストレーションとは当然違う質感。しかし救助機それぞれの独特のフォルムと色彩に影響を受けた人は少なくないはず。
シルバーグレイ・ボディの1号。翼が開き、先端のブルーのロケットが飛び出す。
深いグリーンで格納コンテナを抱えた2号。先端の曲面が堪らない。
赤いスマートなロケットが3号。
4号はイエローのサブマリン。ミニチュアが2号の格納コンテナから滑り出す。
5号は宇宙ステーション。
ジェットモグラもコンテナから出動。作るのが一番難しかった。

サンダーバードTHUNDERBIRDSのプラモデル。作った完成品は一点も残っていない。
最後に作ったモデルがどれで、それがいつ頃だったのかも思い出せない。

熱が冷めた事柄についての記憶は残りにくいものなんだろう。けれどふとしたきっかけで記憶が蘇ることもある。

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