白パンツ、チノや白のデニムを単にカラーパンツのひとつと考えるのは禁物だ。
春先に目にも鮮やかなサーモンピンクやライトブルー、秋冬に雰囲気を楽しむ渋い発色のバーガンディやオリーブグリーンのコットンパンツ。白パンツはそれらのカラーパンツとは一線を画すアイテムだから。
メンズパンツの発祥はガリアか?
2世紀頃、ヨーロッパ北部、ガリア(フランス・ベルギー・スイスおよびオランダとドイツの一部)の兵士が履いていた長ズボン(bracae、braccaeまたはbraies)がメンズパンツの原型であるとされている。
カエサル(シーザー)が残した『ガリア戦記』の時代だ。
戦闘用の服装なのだから長ズボンのほうが理に適っていると思われるが、ローマ帝国の兵士たちの脚は当時むき出しだった。ガリア征服の後、ローマ兵士も丈がひざあたりまである半ズボンを履くようになる。
一方で新たな発見が公表された。2014年6月4日、中国、新疆ウイグル自治区のタリム盆地にある古墓群で2本のパンツが発見された。乗馬用に着用されたもので、今から3300年前の世界最古のものである可能性が出てきたと伝えられた。(揚子晩報)Record Chinaより
紀元前11世紀か紀元後2世紀か?長ズボン発祥の事実は定かではないが、人間の発想には共時性がある。カエサルに征服されるよりもずっと前から野蛮人と呼ばれたゲルマンの民は長ズボンを着用していたのかもしれない。
白パンツの原型
白パンツの原型は中世の王侯貴族の出で立ちから容易に発見できる。ヨーロッパ各国の王の肖像画を見ると軍服を着用したものではほとんどが白のショース姿だ。
バルーン型のゆったりしたシルエットから脚にフィットしたこの膝下丈のショースへの変遷があったものの色はほとんど白と決まっていた。
ヘンリー8世(在位:1509年 – 1547年 ハンス・ホルバイン画『ヘンリー8世』1537年頃)
ナポレオン1世(在位:1804年 – 1815年 ジャック・ルイ・ダヴィッド画『書斎のナポレオン』1812年)
当時(19世紀初頭)は宮廷に招かれた市民は肖像画のように長袖のチュニック、ジレ、そして脚にフィットした白のショース(半ズボン)と長靴をコーディネートして謁見するよう決められていた。
脚にフィットしたショースは現在のスキニーな白パンツを連想させる。
ホワイトパンツの凛とした雰囲気は春夏だけに求められるものではない。暗色、くすんだトーンのトップスに対してハイライトとして、季節を問わずコーディネートできる白のボトムス。
自分はアイロンをあてて年中履いている。
乗馬競技で着用される白のキュロット
ショースは別名キュロットとも呼ばれていた。
馬術を競う大会では白のキュロットを着用しなければならない。これはイギリス貴族がスポーツとしておこなっていた時代の名残だ。
18世紀イギリスでは唯一のスポーツであり、遊び、気晴らしとされていたが、この時の上着が今のジャケットの原型でもある。
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