ジャケットの着丈が短すぎるのが気になる!
短さの発端はニットジャケット
つい最近までのスーツやジャケットの着丈は短すぎだ。
発端はニットジャケット。
ニット織りのカジュアルなジャケットが登場して新たなブームとなったのは2015年頃。
肩パットなどないナチュラルなイメージでカーディガンのような着心地。
着丈(LENGTH)は臀部(HIP)を半分くらいかまったく覆わない腰あたりまでという短さ。
このニットジャケット人気に伴ってスーツのジャケット着丈まで短く仕上げることが主流となってしまった。
若い方が着ている多くのスーツがこの傾向だ。提供する側がこのスタイルしか出さないんだから「こういうスタイルが普通なんだ・・」と思っても仕方がない。この点で若者は被害者。ジャケットの着丈を指定するヤング層がいたとしたら拍手喝采したいが、そういう「わかっていらっしゃる方」はオーダーで作るしかない。
いい大人がこれに甘んじてはいけない・・
中年、中高年男性までがこのスタイルに甘んじている場合はもう自己責任だ。
改めてショート丈のスーツ姿を見てほしい。
そのカジュアルな印象に違和感を覚えないだろうか?
とても威厳ある大人の仕事着には見えない。
ジャケット着丈の原則はヒップがギリ隠れるレングス
ジャケットの着丈はヒップがぎりぎり隠れる位置が正しいLENGTH(レングス)。
イギリスはサビル・ロウの有名店を実際のロケに使用した比較的最近の映画「キングスマン」の衣装でも確認できる。
マイケル・ジャクソンMichael Jackson – Smooth Criminalで着ていたジャケットや、イギリスその他各国王室の面々のスーツスタイルを見てもわかることです。
アラン・フラッサーの正統服装論
サイズが揃ってるランズエンド(アメリカ)のメンズ テーラード・ジャケット
サイズが揃ってるランズエンド(アメリカ)のメンズ スーツ
職人の仕立てによるジャケットならこういう問題は起きにくい。イタリアと日本の男性は体型が近いので服も似合います。
YOOX(ユークス)のブランドテーラードジャケット