ポケットチーフのセオリー・コーディネート方法

ポケットチーフ使いこなすためのセオリー・コーディネート方法

ポケットチーフ はジャケットやスーツスタイルをドレッシーにしたいときに役立つコーディネートアイテムです。

ポケットチーフ は胸ポケットにしのばせる「差し色」と言いたいところですが、ただアクセントになればいい、というものではありません
ポケットチーフは単に差し色としての小道具ではないのです。

服飾評論家、落合正勝氏の「ポケットチーフの役割とは何なのか?」

正面を向いた時、一番の前面に位置することになるのが、ネクタイとポケットチーフです。
このふたつのアイテムがコーディネートにおいて無頓着でいいはずがありません。
ポケットチーフの合わせ方を間違えると、違和感だけが印象に残るとても残念な結果になります。
バランスよくするにはネクタイ、またジャケットとの調和をはかる必要があります。

服飾評論家 落合正勝氏(1945年-2006年8月7日)が雑誌「LEON」に寄稿したもの「ポケットチーフの役割とは何なのか?」の一部を見てみましょう。

蘊蓄を述べながら蘊蓄などどうでもいいというのは気が引けるが、ポケットチーフの挿し方、覗かせ方などに蘊蓄やセオリーなど無用で、要は自然に見えれば(見せれば)いいのだろう。ポケットチーフの第一の役割は、胸に立体や丸みを帯びさせることで、これは喉元に立体を付加するネクタイのノットとも共通する。ノットは個々の好き好きに加え、スーツのラペルと、シャツの襟幅との関連で決定するもので、ラペルや襟幅がそこに加わる理由は全体のバランスの問題で、つまりポケットチーフは、全体に対して狭い左胸部がナチュラルに溶けこみ、不自然でなければそれでいいのだ。自分で大きさや面積を自在に調整できるのは、ネクタイのノットとポケットチーフだけだからだ。ただし(ルールはないが)基本はある。
第一にネクタイとポケットチーフの柄を揃えないことだ。共柄は60年代初めに登場し、主としてフランス人のあいだで流行していった。だが上半身の限られた面積の中で、ふたつの同じ柄がせめぎ合い、自己主張することはめりはり感の喪失につながる。ポケットチーフかネクタイのどちらかにポイントを置き、片方は引き立て役に廻るべきだ。

ネクタイが紺無地の場合、ポケットチーフは紺地に小さな白の水玉か、紺を基調としたペイズリ模様の方が緊張感を醸す。ネクタイが紺地に小紋を配したものであれば、ポケットチーフは紺無地か、配された小紋の色を用いる。両者に、どこか共通した色が存在した方がエレガントだ。全く別の色を用いるときは、スーツの色や柄との関連が強く出てくるので難しいが、基本的には相性のいい色を選ぶ。紺とゴールド、グリーンとブラウン件の類だ。相性の良い色を覚えるためには、色彩に関する本が役に立つ。

なるほどと頷くところですが、トップス(上着・シャツ)とボトムス(パンツ)の組み合わせで考慮するケースとは別物ですから、「全く別の色」でタイとチーフを相性よくコーディネートすることは至難の業です。

ポケットチーフの折り方・挿し方

【スリーピークス】
3つの頂きを見せる挿し方。
セレモニーやレセプションに対応するフォーマル度の高い折り方です。
スリーピークス
【TVフォールド】
アメリカのテレビキャスターがよくしていたのでこのネーミングになりました。
折りたたんだチーフの一部を出すだけ。
ビジネススーツ向けの最も控えめな挿し方と言えます。
ビジネスライクなきちんとした印象なので白がベースのワイシャツ着用なら白のポケットチーフ一辺倒でも問題ありません。
TVフォールド
【クラッシュドスタイル】
無造作に端を出す挿し方。
簡単ですが、華やかなスタイルです。
クラッシュ
【パフドスタイル】
丸みを見せる挿し方。
日常使いしやすいカジュアルな挿し方です。
パフド

ポケットチーフの挿し方(MODERN BLUE)より

ポケットチーフの素材

パフの滑らかなふくらみを出すために、シルクのチーフを用いるのが一般的です。
ネクタイ、ジャケットの素材と相性がいいならリネン、コットン、ウール素材もいい。

ポケットチーフのコーディネート

重鎮が述べた通り、ポケットチーフの使い方に蘊蓄やセオリーはないにしてもできるだけ美しくコーディネートしたい。
やはり色柄の調和というものを考えるべきだと私は思います。

ポケットチーフをジャケットの色にあわせる

単色ではないジャケットにポケットチーフを合せる場合を考えてみましょう。
このウィンドウペンジャケットの場合、地のグレージュとウィンドウペンのネイビー2色で構成されています。

ネイビーカラー縁取りポケットチーフ

白地にネイビーの縁取りが施されたポケットチーフは差し方によってラインのバリエーションを楽しむことができます。
ウィンドウペンの交差する直線とポケットチーフの縁取りが描くラインに軽快なコントラストが生まれます。インナーには白シャツがおすすめ。

ベージュペイズリー柄入りポケットチーフ

ポケットチーフのベージュがジャケットのグレージュと調和し、ペイズリーのグリーン、ブラック、ブルーの複雑な色相がウィンドウペンのネイビーともマッチしています。

ペイズリー柄ポケットチーフ・セレクション

ネクタイの色柄にあわせるポケットチーフ

ポケットチーフの最も的確なコーディネート方法はネクタイの色と合わせることです。

フォーマルの場合は簡単です。結婚式に見られるように、白のネクタイに同じく白のポケットチーフ。アイボリー色のネクタイなら同色のポケットチーフを合せます。

柄のあるネクタイの場合なら含まれる2~3色にあわせます。
といってもネクタイとまったく同じ色柄、共布(ともぬの)のポケットチーフではちょっと興ざめ、単調すぎます。
2~3色含んでいる似てはいるが微妙に異なる柄のポケットチーフでルックスの複雑度がたかまり、豊かなハーモニーをうみます。

ネクタイを締めているのにネクタイと無関係な色のポケットチーフを挿すことはアンバランスな違和感を生むだけです。ネクタイの色を考慮しなくても構わないのは白のポケットチーフのみです。白シャツを着用していることが条件ですが。

イタリア製ポケットチーフ

iconiconDOLCE & GABBANA
スカーフ(ポケットチーフ)
31cm x 31cm
シルク100%
イタリア製
¥ 10,500(消費税・関税込み)
iconiconDOLCE & GABBANA
スカーフ(ポケットチーフ)
31cm x 31cm
シルク100%
イタリア製
¥ 12,700(消費税・関税込み)
iconiconDOLCE & GABBANA
スカーフ(ポケットチーフ)
30cm x 30cm
シルク100%
イタリア製
¥ 10,700(消費税・関税込み)
iconiconTOM FORD
スカーフ(ポケットチーフ)
40cm x 40cm
シルク100%
イタリア製
¥ 10,700(消費税・関税込み)
iconiconBURBERRY
スカーフ(ポケットチーフ)
32cm x 32cm
シルク100%
¥ 26,500(消費税・関税込み)
iconiconFERAGAMO
スカーフ(ポケットチーフ)
32cm x 32cm
シルク100%
イタリア製
¥ 23,000(消費税・関税込み)
iconiconGIORGIO ARMANI
スカーフ(ポケットチーフ)
30cm x 30cm
シルク100%
イタリア製
¥ 14,500(消費税・関税込み)
LARDINI
ポケットチーフ
30cm x 30cm
シルク100%
イタリア製
¥16,500
¥ 11,800(税込)
LARDINI
ポケットチーフ
30cm x 30cm
シルク100%
イタリア製
¥16,500
¥ 11,800(税込)
LARDINI
ポケットチーフ
30cm x 30cm
シルク100%
イタリア製
¥16,500
¥ 11,800(税込)

ハーディ・エイミス氏によるポケットチーフの定義

イギリスのテーラーでデザイナー、ハーディ・エイミス氏(Sir Edwin Hardy Amies 17 July 1909 – 5 March 2003)のハンカチーフ(ポケットチーフとして)の定義には英国人ならでは解釈が窺われます。

・・ハンカチは突然くしゃみが出たり、スズメバチを払いのけたり、こぼれたシャンパンをふいたりと、すぐに使えるようにしておかないといけないものなのだ。・・・上着を着るときは、シャツやネクタイと同じようにハンカチーフが必要である。これにはルールがある。一番大切なことは、ハンカチーフが使われているように見えなければいけない。またそう見せなくてはいけないということだ。胸のポケットに入れて見せるハンカチを一枚、実際使う分として別にもう一枚持つのは、男が見せる最もダサイ(naff)しぐさである。

・・二番目のルールは、ハンカチはネクタイと色彩のトーンは別にして、色柄はマッチさせてはいけないということだ。白のハンカチも無難だが、縁縫いをした上等なものが望ましい。この本の表紙を飾っている友人のアレクシス・フレンチは上等なローン、つまりリネンのハンカチを、現代風にさりげなく見せている。まるで鼻をかんだばかりのように見えるではないか。・・・
以上著書『イギリスの紳士服』(1997年)のハンカチーフの頁より

ポケットチーフをさりげなくハンカチとして使うという用途を踏まえると、ポケットチーフの挿し方はおのずと自然な、無造作な仕方になってくるでしょう。

ネクタイの選び方とコーディネート
ネクタイ(クラバッタcravattqa)の由来。ネクタイの発祥はクロアチア。30年戦争に赴く恋人が無事戻ってこれるよう願いを込めて首に赤いスカーフを巻いたのでした。ネクタイの結び目(ノット)にできるくぼみをディンプルと言いますが、きちんと真ん中につくるべきか?自然に任せるか?そしてネクタイのコーディネートについて書いています。
タイトルとURLをコピーしました